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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「まさか、タダで教えてもらえるなんて、思ってないよね?」

雲竜の顔は笑っていましたが、目は、氷のように冷たい目でした。

「やめっ・・・」

「情報料は、身体で払うってことで。」

雲竜はペロリと舌なめずりをすると、伊代の服を脱がしてきました。

「いや・・ッ・・・!!」

「いいねぇ・・・その嫌がる姿。 そそられるよ。」

力いっぱい抵抗しても、相手は獰猛なキツネです。
適うはずがありません。

「教えてあげようか? 俺がこんなことする理由。」

伊代は、その言葉に動きを止めました。

「なんかねぇ・・・気になるんだよね、そのにおい。」

「におい・・・・?」

何のことだかわからず、伊代は首を傾げます。

「気づいてないの? 君ね、すごいにおいがするよ?」

「僕が?」

雲竜は、再び舌なめずりをしました。

「そう・・・・すごく、君のことを食べたくなる。」

「・・っ!!」

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