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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

あの日のことを思い出して悲しむ伊代を、麻紀は悲しそうに見ていました。

「ほら、もう始まるぞ。」

「ぁ、うん。」

先生が入ってきて、授業が始まろうとした時・・・・

「ガラッ」と、教室の扉が開きました。

「ぁ・・・・」

入ってきたのは、今、一番会いたくない人物でした。

「やっと来たか。 何日習い事をサボる気だ?」

先生がそう声をかけます。

「いつものことじゃないですか。」

彼らはそう言って笑うと、自分たちの席につきました。

「授業始めるぞ。」

先生がそう言うと、授業が始まります。

しかし、伊代は授業どころではありません。

「・・・?」

不意に、後ろの人が背中をつついてきました。

「なに?」

不思議に思って振り返ると、その人は一枚の紙を渡してきました。

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