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BL~中編・長編集~

第1章 ~どんな君も好き!!~

「・・・っ・・・・」

僕が海斗から離れようと一歩後ずさるたびに、海斗が僕に一歩。また一歩と近づいてくる。

「っ・・・」

フェンスまで追い込まれ、逃げ場がなくなってしまった。

「優太。」

「来ないでっ!!」

お願いだから、そんな優しい声で僕の名前を呼ばないで。

「僕に・・触らないでっ・・・!!」

諦められなくなるから・・・

「優太。」

「っ!!」

僕の言葉を無視して、海斗は僕を優しく・・・本当に優しく抱きしめてきた。

「俺の話、聞いてくれる?」

「・・・・」

そう言う海斗の声は、今までにないくらい穏やかなもので・・・

「不安にさせてごめんな。 こんなんじゃ、恋人失格だよな。」

謝らないで。 僕が悪いんだから・・・

「今までずっと言ってなかったけど、俺・・・優太のこと、ちゃんと好きだよ。」

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