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BL~中編・長編集~

第6章 ~幸せの絶頂です!!~

言われてみれば、優太君に崇を紹介してない気がする・・・

「でも、難しそうだな。」

「・・・うん。」

崇の方を見た海斗は、そう呟いた。

「そうだね・・・崇君?あそこから抜けられなさそうだもんね・・・」

崇の周りには部活の後輩がほぼ全員集まっていて、とてもじゃないが抜けられないだろう。
ましてや、こちらから近づくなんて不可能だ。

「ごめんね、せっかく来てくれたのに・・・」

観覧席から崇の方を眺めながら、二人に謝った。

「大丈夫だよ。 また今度、別の機会があった時でも全然いいし。」

「そ。 お前が謝ることじゃないよ。」

そう言ってくれた二人に、笑顔を向ける。

「ありがとう。」

「お礼なんていらないって。」

優太君とはまだ4,5回しか会っていないが、仲良くなれそうな気がする。

「ねぇ、穣君。」

「なに?」

僕らって、なんか似てる気がするんだ。

「今度さ、ダブルデートしようよ。」

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