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どらくえ3

第3章 ナジミの塔

「なんで魔物が死んでるんだ?」

2階へ上がった俺達を待ち受けていたのは、フロッガーやオオアリクイ等の死体だった。

「うーん、切り口はそんなに深くねえな。お、こっちのは焼けてやがるな。まだ温かい」

イースは冷静に魔物の死体を観察している。

やったのが敵か味方か?

力量はどれくらいか?

判断しなくては、俺達の命に関わる。

―ゴールドが落ちてないな。

となると人間の可能性が高い。

「俺達よりも先に誰か入ってやがるな」

「誰だろう?」

「さあなぁ、ただ友好的であることを望むぜ」

誰だかわからないが、メラ系の魔法と刃物を使う人間だろうという推測はできた。

まだ敵か味方かわからない。

「慎重に進もう」

「そうだな」

俺達は頷き合って先に進んだ。

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