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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「今日はゆっくり休んで下さい。 たまには休息も必要ですよ。」

「……ありがとうございます。」

幸い、そんなに仕事もないし…

お言葉に甘えて、ゆっくり休ませてもらおう。

「また明日、来ますね。」

「えぇ。」

そう言って、小内君は病室から出て行った。

明後日には留架様が帰って来られる。

余計な心配を掛けないように、少しでも万全にしておこう。

「…………」

リチャード様とのこと…バレないといいが…

――――――――――――












「………?」

ここは?

私の部屋?

「…」

どうしてここに?

私は、入院中なんじゃ…

「…!!」

そんなことを思っていると、部屋の扉が開いて、ニック様が入って来られた。

「ニックさ…!?」

なにも言わず、ニック様は私をベッドに押し倒してきた。

いつものような、優しい手つきじゃない。

「な、にを…」

少し抵抗しようとしても、力ずくで押さえられる。

こんなの…リチャード様と同じじゃないか。

「!? ニック様、やめっ…」

体が小刻みに震え始める。

そんな私を無視して、ニック様は私が着ていたシャツを引き剥がした。

ボタンが、宙を飛ぶのが見える。

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