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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「ニック様っ…嫌です!!!!」

怖い。

痛い思いはしたくない。

「うるさい。 黙れ。」

「!!」

今までに聞いたことのないくらい、ニック様の低い声。

怒っているのが、有無を言わさず伝わってくる。

「口答えするな。 お前は、ただの…」













「っ!!」

こ…こは…

「はぁ…はぁ…ッ…」

病院…?

「おい、大丈夫か?」

「亮…様…!?」

ベッドの横には、亮様の姿が。

「何故、ここに…」

「昨日の夜中に帰って来たら、三神が倒れたって聞いて…お見舞い。」

戻られるのは、もう少し先の予定だったはず…

仕事が早く片付いたのだろうか。

「体調はどう? 少しはマシになった?」

「あ、は、はい…」

まだ、息が荒い。

さっきの夢のせいか?

「大丈夫か? うなされてたみたいだけど。」

「…………」

あんなことが現実になったら…

立ち直れないだろうな。

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