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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「わかりました。 お手伝いさせて下さい。」

「すみません、お願いします。」

話がわかる人で助かる。

手伝ってくれるのは、本当にありがたい。

「いえいえ。 では、今の仕事を片付けてきますね。」

「はい。」

小内君が出て行くと、私も机に座り直した。

「さて…荷造りの前に、仕事を終わらせますか。」

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「失礼します。」

「どうぞ。」

作業していた手を止め、部屋の入口へ視線を移す。

「小内君…どうかしましたか?」

「はい。 少し、外に出てきます。 夕方までには戻りますので。」

留架様に頼まれた仕事の件だろう。

「わかりました。 気をつけて下さいね。」

「はい。」

彼が出て行ったのを確認し、仕事を再開する。

留架様達が発たれてから、もう一週間か…

ニック様と会わなくなって、二週間…

やっと半分。

「……………」

なにを考えているんだ。

仕事に集中しないと。

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