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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「ニックさ…んっ…」

腰…砕けそう…

「あっ…」

「おっと。」

耐えきれなくなって崩れ落ちると、ニック様が支えて下さった。

「申し訳ありませっ…」

「お前…毎回腰抜かすよな。」

ニック様のキスが気持ちよすぎるから…

「そんなに俺とキスするのが気持ちいいのか?」

「っ…///」

恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。

「図星か。」

「ち、ちがっ…」

否定はできない。

だって、本当のことだから。

「心配すんなよ。 今夜、じっくり可愛がってやるから。」

「なっ…」

一瞬、期待してしまったのは内緒です。

「ほら、もう行かないとヤバイんじゃないか?

留架に頼まれごとされてただろ?」

「あ、は、はい。」

そうだ。 忘れてた。

早く、小内君を連れて留架様のお部屋に行かないと。

「失礼します。」

「あぁ。」

部屋を出て、急いで小内君の所に向かう。

「小内君、いますか?」

「はい?」

小内君は、私の部屋で事務をこなしていた。

「そんなに慌てて、どうしたんですか?」

「留架様が次のお仕事のことで話があると…

言われてから随分時間が経ってしまっているので、急いでもらってもいいですか?」

留架様に頼まれたことを忘れるなんて…

執事として失格だ。

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