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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「三神と湊さんに任せるようになってから、仕事がすごくはかどるよ。

簡単な仕事は湊さんに任せて、三神には大変な仕事回せるし。」

「それはよかったです。」

結果は、見事合格。

しかも、仕事の出来は予想もしていないくらいよかった。

「じゃ、また後でね。」

「はい。」

留架様とリチャード様がお部屋に向かう中、ニック様はその場から動こうとなさらない。

「三神…わかってるよな?」

「っ…はい…」

私は小内君を迎えに行かなければならないのに、ニック様のお部屋に足を進めた。

「ほら。 早くしろ。」

「…ッ…」

部屋に二人きり。

外から戻って来ると、ニック様は必ず私を部屋に連れてくる。

「んっ…」

そして、その度に私からニック様にキスをさせる。

「舌出せって、いつも言ってるだろ。」

「…申し訳ありませ…んっ…」

顔を引き寄せられ、ニック様の舌が口内に入ってきた。

「ふぅ…はっ…」

ニック様とのキスは、いつまで経っても慣れない。

頭の芯が痺れて…理性がどこかへ飛んで行ってしまう。

「んん…ッ…はぁっ…」

まるで、自分が自分じゃないような…

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