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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「ふふふ。 頼もしいね。」

留架様は随分楽しそうだ。

「これがその仕事ね。 やり方は三神に聞いて。」

「はい。」

留架様に小内君が認めてもらえるよう、頑張りますか。

「小内…ね…」

「? 亮、どうかした?」

小内君の名前を聞いて、亮様は首を傾げています。

どうかしたのでしょうか?

「いや…どっかで聞いたことあるんだよね…」

「同じ名前ってだけじゃない?」

「うーん…」

ん? そういえば、小内君の恋人って…

「あ、あの…僕の…その…恋人が、亮様の会社で働かせていただいてるので…」

「あ!! そうだ!!」

亮様のお父様の会社で働いていたはず。

「畔田さんが言ってた!!」

「畔田さんって…前に一回会ったことあるあの人?」

しかも、若くして会社の重役だったような…

「そうそう。 あの歳で重役だなんて、すごいよね。」

「あのイケメンさんか。」

「ぁ、はい…まぁ…」

私と対して年齢は変わらなかったはず。

「すごくカッコいい人でしょ? なんか、キラキラしてるよね。」

「は、はい。」

留架様が人のルックスをここまで褒めるなんて、珍しい。

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