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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「三神さん、おはようございます!!」

「おはようございます。」

留架様達が食事をしているのを眺めていたら、小内君が出勤してきた。

「今日は、朝食の時間が遅いんですね。」

「えぇ。 休日ですからね。」

時刻は九時。

少し遅めの朝食だ。

「小内君…この後、少しいいですか?」

「あ、はい。 なにか仕事でもあるんですか?」

とりあえず、私の仕事を手伝ってもらう前に、留架様に紹介しておかないと。

「仕事…でもないんですが、留架様にあなたを紹介しようと思いまして。」

「……え!?」

まあ、驚きますよね。

どんな仕事を任せるかも話していないんですから。

「昨日、私の補佐をしてほしいとお願いしましたよね? 仕事の内容上、留架様に紹介しておく必要があるんです。」

「そ、そうなんですか…」

慣れてきたら、留架様に頼まれた仕事を任せるかもしれない。

「そういうことなので、よろしくお願いしますね。」

「あ、は、はい。」

小内君は、留架様と口もきいたことないはず。

しばらくは、私に付いて仕事をしてもらいましょう。

「ごちそうさま。」

「ごちそうさまでした。」

留架様達の食事が済んだようですね。

「じゃ…三神、部屋で待ってるね。」

「はい。」

鏡夜君を連れて、留架様は出て行かれました。

「さて…片づけて、留架様の所に行きましょうか。」

「はい。」

他の使用人と、留架様達が使った食器を片づける。

小内君も慣れたもので、あっという間に片付けは終わった。

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