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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「カズか境でもよかったんだけどね。

もちろん、春架でも。」

でも、俺はあえて三神を選んだ。

「どうして三神にしたんだ?」

「ん? 三神なら、境達の傍に居ても不自然じゃないし、それに…俺が知ってる中で、一番情報収集が早いんだよ。」

あと、仕事の関係で時々会うことがあったから、その時に話を聞きやすかったっていうのがあるけど。

「亮には頼めなかったしね。」

「なるほどな。 俺や春架は、問題の中心人物だったしな。」

「そういうこと。」

まさか、喧嘩中の本人に聞くわけにはいかなかったし。

「おかげで、こっちの状況は常にわかってたってわけ。」

三神は随分優秀だ。

細かいことまで、きちんと報告してくれた。

「その話で思い出した。 えーっと…真中君?だったっけ?

あの子は?」

「あぁ…あいつのこと、調べてなかったのか。」

うん。 興味ないし。

「あいつ、木原とくっついたぞ。」

「………は!?」

木原って…

あの木原留季!?

「なかなか面白い組み合わせだよな。」

「マジか…」

冗談きついな。

あの二人がくっつくとは思わなかった。

「結構うまくいってるみたいだけどな。」

「…そっか…」

ま、幸せならそれでいいんだけど。

「……よかった。」

木原が幸せになれて、よかった。

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