
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「そうだな。 やっとあいつも、本当に好きな人を見つけられたみたいだしな。」
「少しほっとしたかも。」
俺のせいで、彼を苦しめたから。
「ま、よくよく考えると、あの可愛い系の真中に突っ込まれてるわけだけどな。」
「…………」
そ、それもすごいな…
「RU~KA~!!」
「!!」
ノックもなしに、部屋に突っ込んできたのは、もちろんリチャード。
「あイタかっタヨ~!!」
部屋に入って来るなり、俺に抱きついてきたリチャード。
うーん…三神のこと知ってると、気持ちが複雑だな。
「おはよう、リチャード。」
「オハヨ~!!」
朝からテンションが高いのは、外人の特徴だ。
うん。
「っていうか、なんで日本語話してるの?
英語で話せばいいじゃん。」
「英語で話していいの?」
いや、当たり前でしょ。
ここにいるみんな、英語話せるし。
「うん。」
「そっか。 じゃあ、英語で話すよ。」
あ、そうだ。
リチャードに、言っておきたいことがあったんだ。
「リチャード、顎引いて、歯食いしばって。」
「え? なんで?」
「いいから。」
なにがなんだかわからない様子のリチャードは、俺の言う通りにした。
