
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「にゃ~。」
「ふふふ。 可愛いね。」
む~…二匹とも盗られてしまった。
「留~架。」
「…亮。」
そう思ってたら、亮が後ろから抱きついてきた。
「どうしたの?」
「ん? なんとなく。」
なんだそれ。
「変なの。」
「そう?」
でも、嬉しいのは事実だ。
「兄ちゃ~ん!!」
「ん?」
屋敷の方から、春架が全力で走ってくるのが見える。
「わーん!!」
「え?」
は!!?
なんで泣いてるの!?
「ぅ、わっ!!?」
「おっと。」
そのままの勢いで、春架は俺に抱きついてきた。
しかも、亮はその瞬間、巻き添えを食らわないように横に逸れた。
…最低。
「っ…いてて…」
「もうやだ~。」
な、何事?
「春架…とりあえず、部屋に行こう。 ね?」
「…ッ…うん…」
空~…春架になにかしたな~…
「やれやれ。 まためんどくさいことになりそうだな。」
「…うん。」
っていうか、本当になにがあったんだろう。
