
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「はぁ…」
「な、なに…?」
深いため息をついた亮は、俺を抱きしめてきた。
え? なになに?
「…俺にだけ連絡くれないから、ちょっと不安だったんだよね。
もしかして、嫌われたんじゃないかな…とかさ。」
「…………」
なにも言わずにそんなことされたら、誰だってそう思うよな。
「にゃ~!!」
「いてっ!!」
「………」
また鏡夜に噛みつかれてるし。
「鏡夜君は厳しいな…」
「にゃん!!」
なんか、いつの間にか鏡夜は亮に懐いてるし。
「ふふふ。」
三神は楽しそうに笑ってるし。
「………」
ま、いいか。
「亮様、到着しました。」
「ん。」
三神にドアを開けてもらい、車から降りる。
「あ、境。」
「よ。」
ちょうど、境たちも到着した所だった。
「お、カインも一緒なのか。」
「ワン!!」
境の姿を見るなり、カインは境に甘えに行った。
「おはよ。」
「おはよ、カズ。」
少し遅れて、カズがやってきた。
今日は私服なんだ。
「にゃ~。」
「鏡夜君も、おはよう。」
「にゃん!!」
俺の肩に乗っていた鏡夜は、カズの肩に飛び乗った。
