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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「亮はさ…不安なこととかあっても、俺には相談してくれないから。

心配かけたくないのはわかってるけど、相談してくれないのって、俺がいる意味あるのか…とか考えちゃうからさ。

これからは、もっと俺に不満とか…心配なこと、言って?」

「留架…」

「んっ…」

そう言って、亮の頬に手を添えると、唇が重なった。

「ぁ…りょ…」

「ぃった!!」

「え!?」

は!? 何事!?

「痛い痛い!!」

「鏡夜!?」

亮が突然叫び声を上げたのは、鏡夜が亮の腕に噛みついているからだった。

「フーッ!!」

「鏡夜、離して!!」

どうして噛みついてるんだろう。

すっごい機嫌悪いんだけど…

「ほら、鏡夜!!」

「にゃ゛ー!!」

無理矢理鏡夜を引き剥がすが、俺の腕の中で、鏡夜は暴れ続けている。

「鏡夜、落ち着いて…ね?」

「にゃ゛にゃ゛ー!!」

なんでこんなに機嫌悪いんだ?

「ちょ、鏡…ぃっ…!!」

「にゃ!?」

「留架!?」

突然手に痛みが走り、鏡夜を手離してしまった。

「大丈夫?」

「ん…平気。」

爪を立てていた鏡夜に、手の甲を引っ掛かれただけだし。

「にゃ…」

「ごめんね、鏡夜。 無理に落ち着かせようとして。」

優しく鏡夜に話しかけるが、鏡夜は俺の手の甲の傷を見て、固まってしまっている。

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