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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「にゃ…?」

三神が使っている肩とは反対の方に乗っていた鏡夜が、目を覚ました。

「にゃ~?」

俺の肩を借りて泣いている三神を見て、鏡夜は首を傾げた。

「にゃ~。」

慰めるように、鏡夜は三神に体を摺り寄せ始めた。

「…ありがとうございます。 鏡夜君。」

「にゃん!!」

次の瞬間、顔を上げた三神は、笑っていた。

「ん…なんの騒ぎ…?」

「「ぁ…」」

うーわ…亮が起きてきちゃったよ…

俺…三神に抱きついたままなんだけど…

「え……」

「「…………」」

ど、どうやって説明しよう…

まさか、三神のことを話すわけにはいかないし…

「三神…お前…!!?」

「………」

「留架様!?」

俺は亮を部屋に押し込めると、扉を閉めた。

「留架!!?」

「三神、俺が亮を誤魔化しておくから、また後で出かける時に来てくれる?」

「あ、は、はい。 わかりました。」

三神は頭を下げると、足早にこの場を去った。

「ふぅ…」

さて…亮になんて説明しようかな。

「亮…?」

扉を開けると、亮は普通に着替えをしていた。

あれ?

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