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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「いつから付き合い始めたの?」

「…………」

あれ? どうしたんだろう。

三神が黙り込んでしまった。

「実は…相談したいことというのは、そのことなんです。」

「??」

うーん…三神の顔が暗い。

「リチャード様と身体を重ねるようになったのは、留架様にお会いするためにアメリカに出張した時です。」

あぁ…仕事のこととかあって、三神に会わないといけなかったから。

「おそらく…リチャード様にとっては、最初から遊びだったのではないかと。

無理矢理抱かれていたはずなのに、いつの間にか…あの方をお慕いしていました。」

あ、ちなみに。

俺の従兄弟だから、リチャードも小柄なイメージがあるかもしれないけど…

全然違うからね?

どちらかと言うと、空や亮の体格だ。

まぁ、二人より筋肉ついてるし、もう少しがっしりしてるけど。

「リチャード様は、私が抱けない間、多くの女性の方と関係を持っていたようですし…」

「…………」

確かに…リチャードはいつも、違う女の人を連れて歩いてた。

リチャード…遊び人だからな…

「私なんか…あの方にとっては、便利な性欲処理道具でしかないのでしょうけど…」

「三神…」

こんな悲しそうな三神、見たことない。

「……申し訳ありません。 こんな話をお聞かせしてしまって。」

「なに言ってんの。 水臭いなぁ…」

全く…三神は、俺の気持ちをわかってないんだから。

「三神に相談したいことがあるって言われた時、俺…すごい嬉しかったんだよ?」

「え?」

あの時…三神が、初めて俺に悩みを打ち明けてくれると分かった時、すごく嬉しかった。

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