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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「どうしたの?」

「なにがですか?」

いや…なんていうか…その…

「昨日、なんかあった?」

「…………」

三神が黙りこむなんて珍しい。

やっぱり、なにかあったんだ。

「………リチャードのこと…だよね?」

「………」

図星のようだ。

まあ、三神の様子がおかしくなったのは、昨日リチャードに会ってからだし…

「俺でよかったら話聞くよ?」

「………少し…よろしいですか?」

三神の言葉に頷き、ささっと洋服を着る。

「あ、そうだ…ちょっと待ってて。」

隣の自分の部屋に行き、ベッドの上で気持ちよさそうに寝ている鏡夜を抱き上げる。

「?」

「ごめんね、起こしちゃった?」

気配を感じて、カインが目を覚ました。

「まだ寝てていいよ。 亮が起きてきたら、三神の部屋にいるって伝えて。」

「ワン。」

カインにそう言って、部屋を出る。

「お待たせ。 三神の部屋でいいよね?」

「はい、すみません。」

ん? 気のせいかな。

三神の歩き方がおかしいような…

「…………」

まさか…ね…

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