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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「…~っ!!!」

「おっと。」

後ろを振り向き、亮の体を突き飛ばす。

「もう終わっただろ!! じゃ、おやすみ!!」

「ええ~…もう寝ちゃうの?」

これ以上ここにいたら、また喰われる。

早く逃げよう。

「鏡夜、おいで。」

「にゃ~!!」

鏡夜を抱えて、風呂場から急いで出る。

「ははは。 ま、お預けには慣れてるからいいか。

留架、可愛かったし。」

一方…

亮がそんなことを呟いていたことなど知らず、俺は鏡夜と一緒に部屋に戻っていた。

「鏡夜、大丈夫?」

「にゃん!!」

よかった。

怪我でもしたのかと思った。

「………」

それにしても…

「…っ…」

身体が熱い。

さっき、亮に中途半端に触られたから…

「にゃ?」

「……なんでもないよ。」

こんな状態で放置されるなんて…

最悪じゃないか。

「ワン!!」

「にゃ゛!!?」

あ、そうか。

カインも一緒に寝る約束してたんだっけ?

「ちゃんと来てくれたんだ。 いい子だね、カイン。

じゃ、寝ようか。」

三神が用意してくれたベッドに横になり、鏡夜を隣に寝かせる。

「おやすみ、カイン。」

「ワン!!」

カインは、ベッドの脇に用意してあった動物用のベッドに横になると、すぐに寝息を立て始めた。

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