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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「悪い…トイレに行こうと思ってドアを開けた瞬間、逃げてった。」

「にゃ~にゃ~」

俺を探して脱走したのか?

「いいよ。 もう話も終わったし。」

「…そっか。」

鏡夜は器用に俺の肩によじ上ってきた。

「じゃあ、戻るか。」

「そうだね。 鏡夜、落ちないでよ?」

「にゃ~」

部屋に戻り始めると、亮は俺にしか聞こえないように耳元で囁いた。

「今は邪魔されちゃったけど、今夜は覚悟しておいてね。」

「………」

俺の背中に冷や汗が伝ったのは、言うまでもない。

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「お帰り。」

「お帰りなさいませ。」

部屋に戻ると、カズと三神が迎えてくれた。

「ただいま。 二人とも、協力してくれてありがと。」

「いえいえ。」

「どういたしまして。」

まだ春架と空は帰ってきてないのか…

「あの二人、まだ帰ってきてないの?」

「ああ。 3回戦くらいやってんじゃねぇの?」

さらっとそう言う境に、俺は苦笑いするしかできなかった。

「っていうか、みんなぐるかよ…」

「当たり前だろ。 留架と連絡取ってなかったのは亮だけだからな。

お前に内緒でこんなことするの、簡単だったぜ?」

「…………」

あはは…ごめん、亮。

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