
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「……留架、結婚しよう。」
「ぇ…………?」
結婚…………!!?
「ぇえ!!?」
俺と亮が結婚!?
「え、ちょ、待っ…」
「留架。」
今度は、正面からきつく抱きしめられた。
「愛してるよ。」
「…っ…」
そんなこと言われたら…
「りょ…ぅ…」
「留架…」
亮は俺から体を離すと、俺の前に膝まづいた。
「桜木留架さん。 俺と結婚して下さい。」
なんか、この感じ…
「なんかの漫画の王子様みたい。」
「じゃあ、留架はお姫様だね。」
互いの言葉に笑いあった。
「どうかお返事を。」
答えなんて、もう決まってる。
「お受けします。」
俺の返事を聞いて、亮は立ち上がった。
「どうぞ誓いのキスを。」
「留架…」
そう言えば、唇が重なった。
「ん…」
ああ…やっぱり…亮の体温が一番落ち着く。
「ふっ…ッ…」
突然聞こえた怒鳴り声。
「こら、鏡夜!!」
「「!!」」
驚いて声のした方を見ると、鏡夜がこちらにダッシュしてくるのが見えた。
「鏡夜!?」
「にゃ~っ!!」
俺に飛びついてきた鏡夜を受け止めると、少し遅れて境が走ってきた。
