
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「そっか…話してくれてありがと。」
話が一段落つくと同時に、ドアをノックする音がした。
「どうぞ。」
「失礼します。」
入って来たのは、予想外の人物だった。
「三神!!?」
仕事で帰ったはすじゃ…
「仕事は?」
「いろいろあって、なくなりました。」
そう言って、三神は嬉しそうに微笑んだ。
「にゃ~!!」
「おっと。」
三神が俺の隣の床に腰を降ろすと、鏡夜が飛びついた。
「にゃ~にゃ~」
「三神のことが好きみたいだね。」
三神の肩に乗って甘えている鏡夜を見てそう言う。
「肩に乗るのが好きなのかな?」
「さあ?」
鏡夜はしばらく三神に甘えた後、俺の所に戻ってきた。
「にゃ~」
「やっぱり、留架様が一番みたいですね。」
その時、なにを思ったのか亮が鏡夜に手を伸ばした。
「フーッ!!」
「うおっ!!」
が、鏡夜が威嚇したため、その手を引っ込めた。
「なにやってんの。」
「いや…機嫌良さそうだったから平気かな…と。」
今ので、鏡夜の機嫌が最悪になったって…
「きょ~うやっ。」
「にゃっ!!」
鏡夜を抱き上げ、真っ直ぐ目を見る。
「威嚇しないの。 俺は大丈夫だから、ね?」
「………」
俺の言葉に鏡夜はなにも反応しなかったが、しばらくすると俺の顔を舐めてきた。
