無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「うぅ…」

お味噌汁を飲んでいた私は

苦しい感情が込み上げてきて

ポタポタと冷たい涙を

お味噌汁に落とす…

「ははっ…何かしょっぱいよ」

こんな所で病気を治した所で

普段の生活を送れるのだろうか。

「…まいちゃん？」

ようへいさんが異変に気づく




ガシャンッ





ご飯が乗っているトレイを

ベットの上の机から思いっきり投げた

「…！？」

ようへいさんは驚いた顔をした

「うわぁあ…なんでぇえ…！」

精神崩壊だった


すぐにお医者さんとナースさんが

駆けつけてきて私をベットに押さえた

「…うわぁあ！…私なんかぁ…」

必死に手を振りほどくけれど

すぐに足や腕を掴まれる

「衿原さん！衿原さん！」


その後はよく覚えていない

静かになった私を

駆けつけたお母さんが隣から見つめる

「今は麻酔をかけていますが起きた時に、再び暴れだす可能性が…」

「そうですか…ありがとうございます…」

ぼんやりと見えたのは

泣き崩れるお母さんの姿だった