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カレとワタシと100の嘘

第15章 光の射す場所

「この前出張でさ、

奈都菜の街の近くに住んでる子に会ったよ♪

なんか色々話聞いたけど…

奈都菜すごいトコに住んでるんだね(笑)」


「上司に北海道に転勤したいって相談したら、

条件次第ではすぐに行かせてもらえそうなんだけど…


俺多分そこでは暮らせない(笑)

凍えて死ぬと思う(笑)」


シンの口からは、

『一緒に暮らしたい』というニュアンスを込めた言葉がたくさん聞かれるようになった。


そこまで期待させてしまっていいのだろうか。

私はシンを騙しているのではないだろうか…。

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