
トライデント
第5章 強きゆえに…
デイジーはハーデスを心配していた。
ハーデス「デイジー、安心してくれ。君の恋人のためにもゼウスをも説得してみせる。ゲオルグと前にもそんな約束しただろ!?」
ゲオルグ「ふふ、以前はそんなスケールの大きさじゃなかったけどな。」
希望は生まれた。
どうなることかと思ったエルメスもとりあえずはホッと胸をなで下ろした。
ハーデス「デイジー、安心しろ。俺が誰も殺さずに優勝してみせる。」
デイジー「ハーデス…。、」
ゲオルグ「悪いが、僕も大会に参加する。僕にも戦う理由があるからな。」
ハーデス「ゲオルグ、お前、いいだろう、そのときは悪いが手加減はしない!」
ゲオルグはかすかにアリシアの事を思い、神の継承を望んでいたのだ。
しかしどちらが勝つにせよ、2人の意志はゼウスに向けられていた。
デイジーとエルメスはこの戦いを見守ることにした。
