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神の継承、それは修行の末身につくものだとゲオルグは習っていた。




ｴﾙﾒｽ「では、なぜ教皇は人でありながらゼウスという全知全能の神であられるか知ってますか？ゲオルグ君。」



ゲオルグは知らなかった。




ｴﾙﾒｽ「これは元老院から聞いたのですが、生まれながらに神の称号を持つというのは普通ではないそうで、その神の生まれ変わりとして名前を神にもらうらしいのです。私は例外でしたが、ゼウス様がまさに正真正銘のそれなのです。」





ｴﾙﾒｽ「それに人間と違うところもいくつかあります。それは寿命です。ゲオルグ君、ゼウス教皇が今何歳か知ってますか？」




これもゲオルグは知らなかった。




ｴﾙﾒｽ「御歳、８００歳になられるそうです。」




ｹﾞｵﾙｸﾞ「は、８００！？」




ｴﾙﾒｽ「そう、だからあの魔力を持ち合わせることも可能なのです。途中から継承した人間には真似はできません。人は神ではないのです。」




ｴﾙﾒｽ「もちろん本物のゼウス様ではありませんが、ゼウス様が選ばれたと言っても過言ではないのです。つまり生まれながらと、途中継承ではこれほどの違いがあるのです。」






エルメスの話は続く。