
トライデント
第5章 強きゆえに…
ペルセポネー「あなた、私が見えるの?」
デイジー「あなたがペルセポネーね。ハーデス!こいつが諸悪の根源なのね!」
デイジーにもはっきりとその少女が見えていた。
ハーデス「バカな!?お前は幻の存在ではないのか!」
ペルセポネー「バカ言わないでよ?私とあなたは恋人、実在するに決まってるでしょ?」
ペルセポネーが消えようとする。
デイジー「待ちなさい!!」
デイジーの指先から波動がほとばしる。
それこそ神に覚醒したデイジーの持つ真の能力、アルテミスの矢だった。
ペルセポネー「なーるほど、あんたが3柱の一人、アルテミスなわけね。でも無駄よ?私からハーデスを奪わないで!!」
フッとペルセポネーはデイジーの目の前に現れた。
デイジー「!!」
ペルセポネーはハーデスにもした禍々しいオーラの手をデイジーにも触れさせた。
デイジー「う、…あ…、あああああああ!!!」
アルテミスの矢を受けてもまだ身体の自由が利く、まさに魔神の如き能力を持つ幼女だった。
ペルセポネー「今度ハーデスにいらぬ忠告をしたら殺す。今回はアルテミス様に免じて帰るわ、じゃあ。」
そういうとペルセポネーは去っていった。
