
トライデント
第5章 強きゆえに…
デイジー「ハーデス、別にキスしてもいいよ?」
ハーデスはドキっとした。
ハーデス「…。ダメだ。君には好きな男がいるんだろう?自分からそんな風にするのはよせ。」
デイジー「好きな人はいるけど、このまま苦しむハーデスをほっておけない。じゃあなんで私にキスしたの?」
デイジーは疑問に思う。
ハーデス「恥ずかしい話だが…。」
ハーデスはデイジーにペルセポネーとのやり取りを一部始終話した。
ハーデス「すごく、薄気味悪いんだ。でも拒みきれなかった自分がいて、とても嫌な気分だった。なぜ俺は断固拒否できなかったのかが悔しかったんだ!それで、君を傷つけてしまった!!」
気がつくと、デイジーは目を閉じてハーデスにキスを持ちかけてきていた。
ハーデス「はっ!やめろデイジー!」
寸前でデイジーの唇に指を当てるハーデス。
デイジー「いいの、もう減るものでもない。」
うすら目でハーデスをみた。
次の瞬間、クワッとデイジーが目を開いた。
デイジー「誰!?あなた!!」
ハーデス「なに!!」
ペルセポネー「………。」
ハーデス「ペルセポネー!!」
