
トライデント
第4章 輝ける瞳
レヴォン「せめて俺の手で葬ってやる。ゼウスとの契約だ、仕方あるまい。」
リディアは一瞬気を失いそうになり、さらに強くレヴォンを抱きしめた。
リディア「リディアは、ずっとレヴォン様にお慕いして参ります。」
リディアは嬉しかった。もう不謹慎だとも思わない。これは運命としか思えなかったのだ。
レヴォン「ありがとう、リディア。」
するとレヴォンは優しくリディアの腕をほどいて目を見つめた。
リディアは緊張して死にそうだった。
レヴォン「リディア、目を閉じてくれないか?」
リディアの心情は今最高潮に燃えていた。
リディア(き、きた…。私はこのときをどれだけ待ちわびたか!!)
リディアはスッと目をつむって、そして唇を少し尖らせた。
