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放課後は図書室で

第15章 それでも好きな場所に

「ホントに仲いいね。楽しそう。
ところで、マフラー、制服に合ってていいね。」


先輩はさりげなく私のマフラーの端にそっと触れると、優しく言った。


「…あの、…ありがとうございます。」


先輩のその言動にあまりに驚いて、俯いたまま言った。


胸が高鳴ってどうしようもない。

隣で紗耶香が興奮しているのがわかる。


だけど。


先輩は紗耶香の前で、どうしてマフラーに触れるの……?

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