
ドキドキえっち!
第4章 神様がくれた1ヶ月
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夢をみた。
真っ暗闇の中、少し先に私の大切な人が歩いている。
「-潤ちゃん!」
追いつこうと走りだすが、いっこうに距離は縮まらない。
「まって!まってよ潤ちゃん!」
こんなにも呼んでるのに、こんなにも走っているのに、どうして振り向いてくれないの?どうして立ち止まってくれないの?
「きゃっ」
なにかにつまづいてころんでしまった。
「-潤ちゃん!」
潤ちゃんが見えなくなっていく。
「いかないでっ
いかないでよ潤ちゃん!」
涙がハラハラと落ちる。
私から離れていかないで。
真っ暗闇の中、まん丸のお月様が私を照らしていた。
