
月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】
第5章 永遠の別離
首筋に生温かい息がかかり、体臭なのか口臭なのか、何とも饐えたような鼻につく匂いが漂ってくる。
―いや、助けて。明善さま!
香花の眼に涙が滲む。
こんな男たちに弄ばれるくらいなら、いっそのこと、明善に抱いて貰っていれば良かった。優しい明善の笑顔が瞼をよぎった。
チョゴリの紐がひきちぎられる。
香花の眼に、欲情に眼を血走らせた男の歪んだ顔が映った。三人の男は香花の身体を犯すことしか頭にはないようだ。
両衿を力を込めて押し広げられる。手脚を押さえつけられ、一切の動きを拘束されているので、抵抗もままならない。チョゴリはあっさりと脱がされ、続いて下着も引き裂かれた。
衣(きぬ)の破れる嫌な音に、男たちは余計に興奮しているようだ。布を巻いただけの胸が現れ、男たちの眼が余計に異様な光を放ち始めた。
ひんやりとした夜気が剥き出しの肩に触れ、身を震わせる。
「まだ子どもに見えるが、身体は結構育ってるな。胸も大きいぜ。良い身体してる」
「見ろよ、この白い膚。抱き心地好さそうだ」
口々に好きなことを言う男たちの声が次第に遠くなってゆく。このまま自分は気を失い、卑劣な男たちの慰みものにされてしまうのか。
そんなことをぼんやりと考えていると、いきなりチマが大きく捲られ、下に穿いていた下着(ズボン)が引っ張られた。続いて下履きまで乱暴に剥ぎ取られてしまう。
「―!」
香花の両眼が恐怖と愕きに見開かれる。
ズボンを脱がされた両脚が剥き出しになり、物凄い力で大きく開脚さされた。
―何、何をされるの?
―いや、助けて。明善さま!
香花の眼に涙が滲む。
こんな男たちに弄ばれるくらいなら、いっそのこと、明善に抱いて貰っていれば良かった。優しい明善の笑顔が瞼をよぎった。
チョゴリの紐がひきちぎられる。
香花の眼に、欲情に眼を血走らせた男の歪んだ顔が映った。三人の男は香花の身体を犯すことしか頭にはないようだ。
両衿を力を込めて押し広げられる。手脚を押さえつけられ、一切の動きを拘束されているので、抵抗もままならない。チョゴリはあっさりと脱がされ、続いて下着も引き裂かれた。
衣(きぬ)の破れる嫌な音に、男たちは余計に興奮しているようだ。布を巻いただけの胸が現れ、男たちの眼が余計に異様な光を放ち始めた。
ひんやりとした夜気が剥き出しの肩に触れ、身を震わせる。
「まだ子どもに見えるが、身体は結構育ってるな。胸も大きいぜ。良い身体してる」
「見ろよ、この白い膚。抱き心地好さそうだ」
口々に好きなことを言う男たちの声が次第に遠くなってゆく。このまま自分は気を失い、卑劣な男たちの慰みものにされてしまうのか。
そんなことをぼんやりと考えていると、いきなりチマが大きく捲られ、下に穿いていた下着(ズボン)が引っ張られた。続いて下履きまで乱暴に剥ぎ取られてしまう。
「―!」
香花の両眼が恐怖と愕きに見開かれる。
ズボンを脱がされた両脚が剥き出しになり、物凄い力で大きく開脚さされた。
―何、何をされるの?
