
同居人
第5章 それぞれの相手
優はにっこりと
笑った。
「うん、もちろんだよ」
優は私から離れた。
「…あの、さ」
「なーちゃん、なに?」
「…私、優のことなんて呼べばいいの?」
「え?」
「私…聞いてたんだよ?優が真央、って呼ばれてたの」
「…そうだったんだ」
「うん。…だから私、優って呼ぶのやめるね」
優はムスッとした顔を
して私を見てきた。
「やめる必要なんてないよ。だって優、っていう名前はなーちゃんが付けてくれたんだから」
「…でもやっぱり本当の名前の方が良くない?」
「俺は真央、より優、っていう名前の方が好き。…なーちゃんだけの呼び名だから」
なんだか優が
いつもより
かっこよく見えるのは何でかな…///
