テキストサイズ

恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり


「…軽い」


「重きゃ良かった?」


「いやそれはない!」


ふーん…と言いながら彼は空を仰いだ。


私もつられて空を見上げる。


夏休みが明けたばかりで気温は未だ夏。


だけれど、空は確実に秋だ。


秋の空が好き。


一年で一番、綺麗だと感じる。


同時にその色はどこか切なさを帯びていて。


何時まででも見ていたいと思わされるのだ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ