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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




彼の頬を狙って襲いかかろうと高く上がった私の右足は、



中村翔の手によって顔に当たる寸前で止められていた。



「あら、紺パン履いてんの?残念」




屈辱。



こいつ…いつか殺そう。




右足を無理矢理戻して、その勢いで体を逆に回転させる。



軸足を左から右に変え、



左足を中村翔の右わき腹に叩き込んだ。



「ゴフッ」




もう一度、しかも逆サイドからくるとは思わなかったらしい。




「女子だからってあんまなめないで下さいね?」



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