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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




私が喋んなきゃあっちもなんも喋らないから。


気まずい。


「…ねえ。なんでうち来たの」


「…有名だから」


あの、1分前にもまったく同じセリフ聞きましたけど?


慌てて話を繋げる。


「有名って…そうかな?ほら、こんなに小さいしさ」


家を改造して店を開いているのでそこら辺のカフェよりよっぽど狭い。


「…小さいのとうまいのは関係ないだろ」

ふーん、そっか。


関係ないのか。


あれ?


「…美味しい?」


「…うまかった」


「…食べたの?コーヒーきてなかったのに?」


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