
恋は甘い香りと共に
第1章 はじまり
まあ、いいか。
相手は私を同じ学校だと知っている。
そう言えば、なんで3人とも私の事を知っているのだろう?
「ね、なんで"部活荒らし"知ってるの?あんたたち運動とかしてないでしょ?」
気になって問いかけてみる。
彼は一瞬目を大きくさせてこちらを見た。
あれ、なんかまずいこと言った?
ちょっと身構えるが何もなかったように口を開いた。
「…有名だから」
「ふは、だったら名前で覚えて欲しかったなあ…。さっきあらしちゃんて呼ばれたよ?」
私はそう笑いかけてみたのだが相変わらず彼は仏頂面だ。
あーこういうひとだった。
超話しにくい。
