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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり



足が勝手に動いた。


頭は真っ白だった。


「あっつ」



入れ立てのコーヒー。


白い湯気がまだ記憶に新しい。


気がつけば私は藍川湊人の手を引っ張って裏に連れて行っていた。


「失礼します」


顔は見てなかった。


でも戸惑っていることがその雰囲気からわかる。


そしてワイシャツのボタンを手早くはずしていき、脱がした。


「えっちょ何やってんの」


「冷やします」


あ、やっぱり赤い。


はだけた肌にタオルを水で濡らして絞ったものを当てる。


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