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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




「え、部活荒らし?なにそれ」


中村翔が不思議に思ったのか口を挟んできた。


金山悠の視線も感じる。


私は藍川湊人から目が離せないでいる。


…どうする?


…なんて言えばいい?


「…ショートケーキとコーヒーもう一杯」

え、………注文だ。


「は、はい。ではご注文繰り返させていただきます。ショコラフランボワーズひとつ、…」



口を動かしながら頭はぐるぐる違うことを考えている。


私を、知っていた。


藍川湊人が私を知っていた。



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