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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




まだかよ!?


耐えきれなくなって下げていた視線を上げて藍川湊人の方を見る。


う、わ…


視線が真っ正面からぶつかってバチンと音を立てた気がした。


「お、お客様?」


あまりにまっすぐこちらを見ていたので慌てて声が出た。


…え、ちょ、まじ何!?



「部活荒らし」


「え」


不意にぽつり言葉が落とされた。


頭は何も働かない。


文字通り真っ白になった。


今なんつったよこの人。



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