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もしも、君を愛せたならば

第12章 シン

夏帆と和也のことを
彼氏のシンに話したくって
あたしはバイトの後、
シンの家に行った。


〝でねっ、結局ぅ~あの二人、
 付き合うことにしたんだって!!〟


〝マジ?
 和也やるなぁ~・・・
 ソッコーじゃん〟


〝だよねぇ。
 夏帆には言ったんだよ?
 女癖悪いぞーって・・・
 でも、遅かったぁ~・・・〟


シンは、
タバコに火をつける。


〝んーまぁ・・・
 そこまで和也も悪い奴じゃねぇよ?
 いざ本気になりゃ、
 オンナは大事にする奴だけど??〟


〝・・・ふーん・・・。
 そぉなの???
 ・・・だったらいいけど・・・。
 夏帆が傷つかなきゃ
 いいんだけど・・・。
 
 で?そー言うシンはどーなの??〟


〝はぁ??俺が何??〟


〝だ、か、ら!!女癖とかぁ~
 浮気とか~〟


〝バーカ、お前のガードが固すぎて
 浮気どころじゃねーよ!!
 ・・・わかんだろ??〟


そう言って、
シンは着けたばかりのタバコを
イキナリ、ギュッと消した。

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