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もしも、君を愛せたならば

第11章 亜矢

午前の授業が始まる。

カバンの中のケータイを
こっそりと取り出す。


「メール 1件 和也」


!!!
私は思わず、
二つ折りのケータイを
素早く開く。


題名:
本文:夏帆。おはよ。
昨日はゴメンな。
大丈夫?


絵文字のない、
無愛想なメール!!!

・・・大丈夫って、
何が???
ゴメンって何が??

気遣う和也を想像して
ついつい顔がニヤける。



題名:和也へ♪
本文:おはよ(*^ー^*)
全然ヘーキだよvv
ありがと♪
お仕事、頑張ってね!!
また会いたいな。



送信すると、
隣の亜矢が、横目で見ていた。
シシシ・・・と笑って
何やらメールしている。

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