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もしも、君を愛せたならば

第38章 欲しい

今年は一緒に過ごせないかも、
そう思っていたクリスマスも
やっぱり隣に亜矢がいる。

もう、何年も一緒にいるのに
俺は亜矢が欲しくて欲しくて
何度も抱いた。

俺を欲しがって感じている亜矢に
いつまでたっても興奮は止まなくて
イってもまたすぐ欲しくなる。

軽い病気みたいに
俺は亜矢に侵されていた。




亜矢の喜ぶ顔が見たくて
クリスマスプレゼントに選んだ
ちょっと高めの指輪は、
亜矢は俺のだっていう印みたいで
左手の薬指を見るたびに
俺まで妙に嬉しくなった。


亜矢は子供みたいに喜んで
俺はそれを見て幸せだった。


亜矢が嬉しそうなら、
俺も幸せなんだと思うと
心の底から、
亜矢を幸せにしたい、
そう思った。



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