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もしも、君を愛せたならば

第36章 涙

そのまま二人で抱き合って
色んなことを話した。

出会った時の事、
これからの事、
私の事やシンの事。

これから先もずっとずっと、
大好きなシンと
同じ未来を歩けるんだ、
そう思うと、
なんだか急に涙が溢れてきた。


悲しい時とか、
嬉しい時だけじゃなくって
こんな時にも涙は出るんだと
私は思った。


「亜矢?」


「・・・へへッ・・・

 涙出ちゃったぁー・・・
 変なのッ!!」




グスっと鼻をすする私を見て
シンはギュっと抱きしめた。



するとまた涙は溢れて
ギュッと目を閉じながら
隣でこうしていられる事に
心の底から幸せを感じた。








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