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もしも、君を愛せたならば

第8章 リアル

少年みたいな
冗談まじりのトークで
私と和也は一気に打ち解けた。


〝このまま、送ってくわ〟


和也はそう言うと
少し離れた場所に停めてある
自分の車を指差した。

警戒心ゼロ

そう思われたっていい。
私は緊張気味に
助手席に乗り込んだ。

今日初めて会った人。
でも、亜矢の知り合いだし。



走り出すと
和也は無口になって
なんだか私は物足りなかった。

でも、その無口な
運転している姿が
妙にカッコいいと思った。

そう思うと
ますますドキドキした。

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