テキストサイズ

もしも、君を愛せたならば

第34章 離れられない

朝になって、
タバコの匂いで目が覚めた。

いつのまにか、
私はシンの隣で眠っていて
起きたらそこにシンがいて、

ずっとこんな毎日ならいいのに、
そう思った。



「なに?」



シンは優しい顔になってて
ジッと顔を見つめて聞いてきた。



「・・・その・・・・

 もう、怒ってないの・・・?」



「怒ったってしょーがねーから。

 亜矢が俺の事好きなら
 それでいー。

 お前が浮気して
 本気でムカついたけど
 
 それで色々気づいたりすんのも
 全然アリだなーって」




「・・・シン・・・」





シンはそう言って笑うと
吸ってたタバコを
私の口元に持ってきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ