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もしも、君を愛せたならば

第34章 離れられない

家の明かりはすっかり消えて
家族は寝静まっていた。

私とシンは
私の部屋がある二階に上がり
静かにドアを閉めた。

少し前、
ここで言われたことを思い出す。





〝結婚しよう〟




それなのに、私はシンを裏切って
自分のバカさ加減が嫌になった。

また涙が込み上げて
私は何度もシンに謝った。



「亜矢・・・

 もーいいから・・・」



「ううッ・・・だって・・・」



シンは冷たくなった体で
また私をギュッとして、
優しくキスしてくれた。


キスは、次第に激しくなって
胸の奥が熱くなる。



シンが欲しくてたまらない。

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