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もしも、君を愛せたならば

第34章 離れられない

23:00頃、
シンから電話が鳴る。


「・・・亜矢?
 家にいんの?」


「いるよ・・・?
 外で待ってる」




暫くして
シンが現れる。



1週間、口もきいてなくて
たったそれだけなのに
胸は押し潰されそうで
見るなり私は泣き出した。



「・・・っく・・・

 シン・・・ゴメン・・・
 ゴメンなさい・・・

 う・・・

 会いたかったよぉ・・・

 ひッ・・・っく・・・」





シンは、
そんな私をギュッとすると
泣いてる私の唇に
冷たくなった唇を重ねた。



もう、
こうする事も出来ないかも、

そう思っていた私は
また涙が溢れて止まらなかった。

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